新春雑感

2020年がスタートして1ヶ月経ち、正月に発生した中東の地政学リスクや新型肺炎に加え、イギリスのブレクジット、
5Gサービス開始、東京オリンピック・パラリンピック開催、アメリカ大統領選など、日本経済は今年も予測不能が続くと思います。
そして、大変革の10年と言われる2020年代の入口に立ちました。日本において、盛んに言われている「人生100年時代」が本格化して‘25年には団塊の世代が全て後期高齢者となり、少子化の流れは止まりそうにありません。
昨年、年金2000万円不足問題などがクローズアップされて消費税もアップされましたが、更に深刻度は増していくと考えます。
今後、この人口減を補うためにデジタル化が加速されて、人工知能AIにより代替される職業も出てきます。これは、第4次産業革命とも言われ、インターネットというサイバー空間が広がるために社会制度も変革が必要ですが、追いついて行けそうにありません。
勿論、これは世界レベルのもので、これまでのグローバルな秩序にも変革をもたらすものです。

中国は、国家資本主義により世界第2位の経済大国になり、米国も含め世界の経済がその成長に依存している状況にあります。
特にサイバー空間関連ビジネスに集中的に投資し、米国と経済摩擦まで引き起こしています。昨年末、偶々ロシアに行く機会がありました。ソ連が崩壊して30年足らず、ビザが必要な事とトイレ環境の遅れ以外はヨーロッパと比べても違和感はなく、スピード感はないものの計画経済から市場経済に移行していくものと感じました。
一方の共産党一党独裁の中国が、‘32年に人口減に転じる中で、国家資本主義がどのような経済体制に移行するのか興味も覚えます。香港や台湾の帰結も気になるところです。

昨年は、異常気象により各地で風水害に見舞われました。国や地方自治体は「100年に1度の異常気象」としていますが、皆さんは、温暖化も含む世界的気候変動によるもので今後もそのリスクは高いと感じています。
日本の良き風土であった「お上」も、気象は気象庁、気候変動は環境省、河川は国交省・自治体と縦割りとなって、信頼が薄れています。今ではインターネットを通してあらゆるデータや情報にアクセスできますので、その分自助の精神に立つことが求められます。
これが人生100年時代の成熟社会へスムースに移行するための要件と思います。

今年は稀にみる暖冬で身体は楽ですが、農産物や海産物への影響、雪不足によるスキー場への打撃などがメディアに取り上げられています。
これも気候変動の一環と考えると、第一次産業も自ら環境変化に対応しなければならない時代に入ったと感じています。

(K.O)