地球温暖化を考える

先頃開かれたCOP25は、大きな問題解決の進展がないまま
閉会しました。IPCCの報告書では、温暖化により次の8つの
危険性が指摘されています。

①海面上昇・高潮 ②洪水・豪雨 ③インフラ機能の停止 ④熱中症健康被害
⑤食糧不足 ⑥飲料水・灌漑用水不足
⑦海洋生態系の損失 ⑧陸上生態系の損失

気候変動による被害は将来の話ではなく、すでに現実に起き
ています。2018年の洪水・干ばつ・暴風雨・森林火災など
の被災者数は約6000万人にのぼります。日本の異常豪雨も
その現れでしょう。このまま二酸化炭素などによる温暖化が続
けば、被害はさらに拡大します。

生活者である私たちはどう対応したらよいのでしょうか。
家庭から出る二酸化炭素は全体の13.5%にすぎません。
いますぐ家庭の電気・ガス全てを消して文化的生活を放棄しても、
まだ解決には不足します。やはり、国・企業・社会全体が温暖
化問題に真剣に取り組むことが必要です。

「経済」と「環境」の両立は困難かもしれませんが、歴史的
にみれば人類の技術開発能力は卓越しています。省エネと低炭
素エネルギーを開発する技術が、将来さらに進歩すれば不可能
なことではないでしょう。

低炭素化社会にむけた変革の力に希望を持ちたいと思います。

「風呂吹きの 湯気ゆったりと 母の影」

<H・Y>